ぼくからのメッセージ

 絵本の中をぼくといっしょに旅してくれたみなさん、どうもありがとう。君たちの一日にいろんなできごとがあるように、ぼくは水や雨や雪となって高い山やふかい谷、森や土の中をかけぬけていく。海にたどりつくまで、たくさんの出会いをくりかえし、大きな川に成長していく。そんなふるさとの黒部川をもっとみんなに知ってほしい。

 ゆたかできれいな黒部川の水は、発電や農業、工業、人びとの生活などにつかわれ、人びとのくらしに役だっている。毎日なくてはならない川だから、みんなでよごさないようにしよう。そして、そこにいきる魚や虫や鳥、動物や植物たちのたのしいすみかをまもってあげよう。
 
 ぼくはこれからもずーっと旅をつづけていく。ゆたかな自然の中を流れるうつくしい黒部川。ぼくは人びとにいつまでも愛される黒部川を旅していきたい、とねがっている。




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