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川は広い富山湾へ 富山湾はふしぎがいっぱい

 黒部川のつめたい水は、やがて富山湾にも流れこむ。その富山湾はふしぎをいっぱいもっているんだ。
 しんきろうを知っているかい?富山湾にそそぐつめたい水で空気がレンズのようになって、海のむこうの風景がのびたり、ちぢんだり、さかさまになったりするんだ。
 


富山湾にあらわれるしんきろう
 

 海の中にもふしぎがいっぱいある。むかしむかし、うっそうとした森だったところが、海の水がふえて海の底になった。魚津の埋没林や入善の海底林はそのむかしの姿をつたえている。砂やどろにうまったり、つめたい地下水でひやされたりしたから、むかしの森がくさらずにのこったんだ。

海底林

 1980年に入善町の吉原沖で発見された世界で一番古い海底林。約8.000年から10.000年前に、森が洪水でうまったあと、海の水かふえて海底にしずんだ。そのあと海の中で浸食され、土の中の林が顔を出したものといわれている。




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