黒部峡谷 そのふかさも日本一なんだ

 黒部川のほとんどは幅がせまく、ふかい谷になっている。こんなふかい谷を「峡谷」というんだ。目もくらむような黒部峡谷は、日本で一番ふかい。黒部川がうまれたのは、約3000万年も前のことだ。そのころは、ゆるやかな山の間を流れていた。ゆるやかな山は下の方からおされてだんだんもりあがり、高い山になった。また、水は長い年月をかけて山をけずり、ふかい谷をつくりつづけている。


黒部峡谷とその谷を走るトロッコ電車

 約80年前、このふかくて急な谷をせきとめて電気をつくり、産業をおこそうと考えた人がいた。黒部川には5つのダムと15の発電所がある。第4発電所に水を送る黒部ダムは、高さ186メートル。日本一の高さだ。黒部川ではいま、6つめの「宇奈月ダム」がつくられている。ダムは発電のほか洪水をふせいだり、家や田畑に水を送ったりするなどたいせつな役目をはたしている。

黒部川のダム

ダム名
(上流から)

高さ

 完成した年と月
宇奈月ダム完成予想図
 1 黒部ダム

186.0m 

 昭和38年6月
 2 仙人谷ダム

43.5m 

 昭和15年11月
 3 小屋平ダム

51.5m 

 昭和11年10月
 4 出し平ダム

76.7m 

 昭和60年9月
 5 北又ダム

35.0m 

 昭和61年10月
 6 宇奈月ダム

97.0m 

 平成12年完成予定




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