アキグミは河原でたくましくそだつ

 秋になったら、黒部川の河原に行ってみよう。赤い小さな実をたくさんつけた木がある。実を口に入れてみると、あまずっぱくて、ちょっぴりしぶい。これがアキグミの実だ。アキグミは日あたりがだいすきだ。また根っこには、根りゅうというつぶがあって、そのなかの根りゅう菌が、グミが生きるための養分をつくっている。
 黒部川は大雨になったとき、河原の土をながしてしまう。せっかくそだった木や草もながしてしまう。だから河原では大きな木はそだたない。でもそんな河原だから、日あたりがすきで自分で養分をつくれるアキグミは、たくましく生きていくことができるんだ。


赤い実をつけたアキグミ

入善町の杉沢の沢スギ


 沢スギは立山スギ系のスギで、雪の重みなどで枝がまがって地面につくと、そこからも根がはえて一本立ちする。1973年に国の天然記念物になった。スギ林の間からわき出ている水は「名水百選」にえらばれている。




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