おもひでのゲーム Page16

ファンタジーの世界栗原真理さん

 
  星のカービィ 夢の泉の物語  
     
 

スーパーファミコンが主流の時代に「何でファミコンソフト?」などと思いながらも、私はパッケージに描かれているピンク色の丸っこい物体に心引かれていた。ある日、行き付けのゲームショップで新品の「星のカービィ」が980円で売られているのを発見し、当然の如く購入。ガーン! や、やられた…こんな旧世代の8ビットゲーム機で、これだけ素晴らしいアクションゲームが遊べるなんて…(汗) 主人公のカービィが、敵を吸い込むと能力がコピーできるシステムには本当に驚いた。そして16色の絵とは思えない、幻想的でカラフルなグラフィック。昔、ドンキーコングが動いていた頃と同じファミコンの上でカービィが飛びまわっているのだから、任天堂の歴史の長さを感じさせる。改めて面白いゲームに、ハードスペックなんて関係無いことを教えてくれた名作。

 
     
 

メーカー/任天堂 対応機種/ファミコン 発売日/1993.3.23

 
 

 

 
  魔法騎士レイアース  
     
 

「ゆずれない願いを抱きしめて〜♪」by田村直美のオープニングテーマが非常に印象的だった、CLAMP原作のアニメ「魔法騎士レイアース」を、当時の番組スポンサーであったセガがゲーム化したもの。作品のコンセプトは、ファンの女の子でも最後までクリアできるアクションRPGといったところですね。実際に遊んでみると難易度的には簡単であるものの、ユーザーを楽しませようという仕掛けが随処に見られるし、アクション部分が丁寧に作られている点にも感銘を受けました。原作ものでありながら、これだけよく出来たゲームもある意味めずらしいかも。後にこの作品に関わった小玉理恵子さんが、プロデューサーを務めたDC版「エターナルアルカディア」を初めてプレイしたとき、レイアースと同じ香りがしたのを今でも強烈に覚えている。

 
     
 

メーカー/セガ 対応機種/セガサターン 発売日/1995.8.25

 
 

 

 
  パンツァードラグーンツヴァイ  
     
 

ダイナミックな映像と、ゲーム音楽とは思えない重厚感のある楽曲、そして細部まで作り込まれた世界観… サターン初期の名作「パンツァードラグーン」の続編として発売されたソフト。3Dシューティングというジャンルの作品としては、かなりの完成度を誇っているゲームだと思う。主人公の少年ランディは、ラギ(ドラゴンの子供)の背中に乗り、やがて成長したドラゴンは大空へと飛び立つ… そこには壮大な世界と大きな感動が待っているのだ!(涙) プレイヤーのテクニックに応じて変化していく難易度やドラゴンの成長システムといったRPG的な要素が含まれている点も中々面白い。ちなみにタイトルの「ツヴァイ」とは、ドイツ語で数字の「2」を意味する言葉である…

 
     
 

メーカー/セガ 対応機種/セガサターン 発売日/1996.3.22

 
 

 

 
  ナイツ  
     
 

あの世界的に大ヒットした「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を生み出したソニックチームが、サターン向けに開発した新感覚アクションゲーム。私がこの作品に初めてふれたのは、ショップの店頭デモだった… どういうゲームシステムかも知らなかったのだが、マルチコントローラーの操作で自由自在に画面の中を飛びまわるナイツに感激。そのまま、マルコン同梱版を予約してしまった…(汗) 確かに見た目のインパクトこそソニックより劣るものの、どんどん遊ぶ度に本当の面白味が出てくる名作です。特に熱いのがスコアアタック! いかに制限時間内に、効率良くステージを攻略するか? そして苦労の末、オールAランクでクリアしたときにエンディングで流れるテーマ曲「Dreams Dreams」にまた感動。ナイツを思い通りに操れるようになったときの気持ち良さは、とても言葉では表現できない。ある意味、ソニックを超えた作品ともいえよう。

 
     
 

メーカー/セガ 対応機種/セガサターン 発売日/1996.7.5

 
 

 

 
  Dの食卓2  
     
 

多分?ゲームクリエイター飯野賢治氏の遺作とも呼べる、究極のダークファンタジー(笑) かつて、これほどまでにプレイヤーを精神的に疲れさせるゲームがあっただろうか? 最初から延々と長いムービーが流れ、ドリキャス本体のピックアップが「ギィーギィー」と悲鳴のような音を立てて動きまくる… これだけ見ても完全にやる気が削がれてしまうところだが、例えゲーム機が壊れようとも買ったソフトは最後までクリアする。それが真のゲーマーなのだ!(爆) 雪山の中を駆けずりまわる主人公ローラ… 正体不明のグログロ〜な感じのクリーチャー達とのバトル… やたらと宗教色の色合いが濃いストーリー展開… この作品、確かに一般人にとっては完璧なクソゲーであるが、そんな言葉では片付けられないくらいの不思議な味わいが心に残る迷作でもある。

 
     
 

メーカー/ワープ 対応機種/ドリームキャスト 発売日/1999.12.23

 
 

 



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