おもひでのゲーム Page14

凄く感動した!RPG早坂晶さん

 
  イースI・II  
     
 

元々、日本ファルコムからパソコン用ソフトとして発売された「イース」と「イースII」にPCエンジン版ならではの演出を加えて、CD-ROM1枚に収録した作品。赤毛の少年アドル・クリスティンの冒険を描いたアクションRPGである。このゲームの映像を初めてテレビで見たときの感動は、未だに忘れられない… 確かボスキャラのダルク・ファクトが、戦う前に喋るシーンだったと思う。今となっては珍しくもないけれど、当時としては「ゲームのキャラが肉声で喋る」それだけでも非常に強いインパクトがあった。もちろん、ウチに念願のCD-ROM2システムが入った時は、迷わず「イースI・II」を買いに走りましたよ〜 真新しいCDドライブにディスクをセットして、本体の電源を入れると…美しいオープニングデモが流れ始めた。感動の余韻を味わいつつ、ゲーム本編へ… 戦闘システムは、意外とシンプルで敵に体当たりするだけだったりする。しかし、これにもテクニックがあり、敵にぶつかるとき半キャラずらすことにより、ダメージを受けずにすむようになっていた。この作品を語る上で欠かせないのが、やはり感動的なストーリーだろう。とにかくドラマチックな展開であり、感動のエンディングでは感涙すること間違いなしなのだ!(涙) 美しいグラフィック、CD音源による素晴らしいサウンド、そして絶妙なゲームバランス、全てにおいて高い完成度を誇る、まさにゲーム史上に残る名作である。

 
     
 

メーカー/ハドソン 対応機種/PCエンジンCD-ROM 発売日/1989.12.21

 
 

 

 
  ドラゴンクエストV 天空の花嫁  
     
 

スーパーファミコン初のドラクエとして発売されたシリーズ第5作目。ドラクエ恒例の相次ぐ発売延期で、かなり待たされたものだが、今となっては非常に懐かしくも思える。ゲーム内容は、既存の「ドラゴンクエスト」シリーズで洗練された分かり易いゲームシステムを継承しつつも、モンスターを仲間にできる新要素など、シリーズの伝統と新鮮さが融合した作品でもあった。ストーリー部分で、最も印象に残っているシーンは、やはり結婚相手を「ビアンカ」と「フローラ」のどちらか選択するところだろう。幼なじみのビアンカか?…それとも、お嬢様のフローラを選ぶのか? 当時は一晩悩み考えたものである(笑)。結局、堀井雄二氏が仕掛けた策略通り、ビアンカの方を選択した訳だが、これまでは決められたシナリオ通りにしか進めなかったRPGで、結婚相手を選ぶという人生最大の選択をゲーム上で表現したことはスゴイことだと思う。これである意味、記憶に残る名作になったのは言うまでもない。

 
     
 

メーカー/エニックス 対応機種/スーパーファミコン 発売日/1992.9.15

 
 

 

 
  ファイナルファンタジーVII  
     
 

あいも変わらず、ドラクエIIIのトラウマを引きずっていた私は、この頃まで普通のRPGを最後までクリアすることがなかった。多分、経験値稼ぎの為に次々と出てくる敵を倒し、次の町に行く… それを単純に繰り返しているだけの、RPGそのものに飽きてきていたのかもしれない。そんな私が、ふと引き込まれていた作品、それが「ファイナルファンタジーVII」だった… 当時、プレイステーション初のFFシリーズということもあって話題になっていたが、コレって本当に面白いのか?という疑問もあった。しかしプレステの電源を入れて、あの素晴らしいオープニングを見た瞬間に、そんなことはすっかり忘れていた。暗闇の中に照らし出される魔晄都市ミッドガル、乾いた都市の空気を連想させるような音楽… まるで映画を観ているかのような映像に驚愕したのは言うまでもない。実はこのゲームで私自身、最も印象深いセリフがある。それはゲーム序盤、ミッドガル発の最終列車に乗り込んだシーンで、クラウドが「みんな、この列車とおなじ。敷かれたレールには逆らえないんだ」という台詞。後からよく考えると、この作品そのものを表現している言葉なのかも? 仲間のエアリスがセフィロスによって殺される、今となっては有名なシーンを見たときも、当時それ程ショックは受けなかった。それは多分、後から生き返るんだろ?って思っていたから… しかし、最後までエアリスが生き返ることはなかった。そうだ…この作品を手掛けた坂口博信氏も、エアリスの死を通してユーザーに「命の尊さ」を伝えたかったのかもしれない。

 
     
 

メーカー/スクウェア 対応機種/プレイステーション 発売日/1997.1.31

 
 

 

 
  ファイナルファンタジーVIII  
     
 

未だに賛否両論があるファイナルファンタジーの第8作目。やっぱり前作のFF7と同じ感動を、この作品に求めると期待を裏切られるし、敵から魔法を抽出する「ドロー」や、キャラクターをカスタマイズできる「ジャンクションシステム」など、既存のRPGとは一線を隠す斬新なゲームシステム… 確かに、ツッコミどころの多い作品ではある(笑)。だが、何もしなくても普通に売れる人気シリーズを、ここまで変えてしまうスクウェアのチャレンジ精神にはスゴイものを感じるのも事実。ハッキリ言って、内容はクールな主人公スコールと、ちょっと天然な美少女リノアのラブラブストーリーなのだ!(爆) エンディングでは、アジアの歌姫フェイ・ウォンが歌うテーマ曲「Eyes On Me」が流れ、感動は最高潮へ… ある意味、これはゲームの形を借りたトレンディードラマなのかもしれない? だが私自身は、この作品を非常に高く評価している。それは今までRPGというジャンルの中で、これほどまでに「恋愛」をテーマにした作品はなかったし、FFシリーズ初の8頭身キャラクターを採用など、新しい時代のファイナルファンタジーを創り出そうとした開発スタッフたちの情熱が感じられるからなのだ。ちなみにリノアの「ハグハグして」というセリフは、彼女なりの愛情表現なのである。少し天然ボケのような気もするけど…(汗)

 
     
 

メーカー/スクウェア 対応機種/プレイステーション 発売日/1998.2.11

 
 

 

 
  ゼルダの伝説 時のオカリナ  
     
 

テレビゲームの面白さを実感させてくれた名作「ゼルダの伝説」が、3DアクションRPGとしてロクヨンで復活! しかし私は当時、ニンテンドウ64とドリームキャストのどちらを購入しようか?と迷っていた。そこにゲーム専門誌「週間ファミ通」のクロスレビューが目に飛び込んできた…ナント!編集者が4人とも10点満点を付けているのではないか。その記事を見て、早速ソフト発売日にロクヨン本体と「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を買ってきたのは言うまでもない(笑)。実は初めてこの作品をプレイした時、たいして面白いゲームだとは感じなかった… だが、ストーリーが進んで行く度に「ハッ」と驚かされるような謎が出現し、それを自分の力で解いたときの爽快感は、とても言葉では言い表わせないものがあった。それに本編とは、関係なくハイラル草原を走り回ったり、鮮やかな朝焼けを眺めたり、1日中釣りを楽しんだりと、様々な遊び方ができるところも非常に面白い。ひとつの箱庭の中で、いろんな冒険が楽しめる。それが「時のオカリナ」最大の特長なのかもしれない。本当に面白いゲームは、実際に触ってみないと分からないことを、改めて教えてくれた素晴らしい名作である。

 
     
 

メーカー/任天堂 対応機種/ニンテンドウ64 発売日/1998.11.21

 
 

 



HOME BACK NEXT TOP